総合文化研究所
最新更新日 2018.12.21
<地域の自然と生活の出来事を提供する工房>

☆「カフェ&プレス」の創業について

あたらしい社会の枠組みが目の前にきており、個人が新しい生き方を組み上げていくとしたら、どのようなシステムが必要なのでしょうか?

このような質問を発して、新しい社会を生成し、解決していこうとすることは、新しい社会のイメージがどのようなものなのかを明確にしていくことと同義です。この明確化と同時にそれが実践されていくことが必要です。

この新しい社会の枠組みイメージの明確化は、いま、ぼくたちが直面している様々な問題の、解決を探る道筋として、新しい枠組みを生み出すための場所・空間が作用していくことで、明確になってくることだと思います。
だから、まず、この新しい枠組みを生み出すための根本的な領域で、新しい社会システムを考えるべく場所・空間の創出を、試みていかなければならないと考えています。

そこで当面、ぼくは、インターネットのネットワークの中に設立された、綜合文化研究所の枠組みを、その場所・空間とみなしていきます。

ぼくたちのまわりでは、たとえば地球環境問題やエネルギー問題、食料問題などが提起されています。また個人の心と心、モノとモノの新たな関係をさぐる、新たなる取り組み、<宗教的領域と近代主義><芸術的領域と近代主義>の問題などがあります。

世界政治と経済の構造は、ますます加速するアメリカ型グローバル化のおかげで、この島国の経済構造も大きく変容していくと同時に、個人の心のあり方や、新しい生産管理の方法やシステムあり方、それに加えて、資本流通のあり方等々も変容していくのでしょう。

この変容していく方向が、ぼくたち個人にとっていい方向なのか悪い方向なのか、ということなのです。ぼくは、夢と希望を持つ個人、という観点からいって、悪い方向へ進んでいくと思っています。

ぼくたちがいま、直面している問題は、マクロには地球環境で、ミクロでは対面する人と人との関係のなかで、新しい生活のための環境を、どのように捉えていくのかという基本認識を必要としています。

いつの時代もそうであるように、いまも新しい社会構造の入り口に立っております。これから大きな枠組みで生成変化していく社会の構造、その構造も少しずつは見えてきているように思われます。
その大きな枠組みの行く先は、グローバル化です。グローバル化は、権力と金が集中していく道筋です。ぼくたちが求めることは、このグローバル化に内在させるべくローカル化の現象だと思います。

ぼくたちが緊急にやりださないといけないことは、このローカル化の現象を創造的に捉えて、形あるものとして定置させるための実践です。この実践していくことを具体的な方法として、個人の夢と希望を紡ぎだし、ぼくたちが生きることの充実感と幸福感をどのように実現していくのかというプロセスを考えることが必要だと思っているのです。

上記のことを考え実現していくための場所・空間として、「カフェ&プレス」を考えています。

☆「カフェ&プレス」の基本的性格

ー食料工房とアート工房そして情報発信工房ー

これまで分断化・孤独化を余儀なくされてきた「自己」を超えて、個人と個人の間で共有する深い結びつきが生まれてくるような場所。個人と個人の関係を創っていくことで、自己の居場所を手に入れられる場所。

このこと(新しい関係のなかでの自己の居場所)が生成するための原点・原風景としての場所つくりをはじめていく。この場所を「カフェ&プレス」と名づけます。
この原点・原風景をぼくたちが、共有して何かをはじめていく「何か」についてのキーワードは、<ローカル地域内の生産と消費>、それに伴う付加価値、生活情報の共有だと考えています。

カフェとプレスが組み合わせられてある場所。<カフェ>とはヒトが集まる場所。<プレス>とは情報を発信し、受信し、共有する場所。この「カフェ&プレス」空間の、これからの生成展開のなかに、地域共同体の再生と活性化、個人の生活の充実化を読み取ります。
それに加えて、生涯教育の側面、生活アート化の側面、心と身体を一つのものとして綜合する術を学びあう場所として設定します。

いま個人が、それぞれに生きていく目的・目標を定めるとしたら、「こころの安定」と「生活の安定」、それに加えて「知的充実感」といったところでしょうか。
自己を超えて共有するという意味合いは、それぞれの自己が持っている<もの>生産した<もの>を、その場所「カフェ&プレス」に提供していくことであり、「カフェ&プレス」から受容していくことです。また、新しい生き方は、過去の様々な生き方スタイルを参照しながら、自分なりのスタイルを生きていこうとすることです。その拠所は、夢と希望を抱き、生きてることの充実感が得られているかどうかです。

それぞれの自己が持っている様々なもの(物質的、精神的)を、「カフェ&プレス」において共有していくということでしょうか。このことはまた、家族や友達、地域の人々のみならず、地球の自然生態系や宇宙の存在や動物たち植物たちとも同一化していくことともいえるのではないでしょうか。

自己を超えて共有できていくもの、創り上げていくもの、そしてこの創り上げるための方法の思考と実践の繰り返しが必要だと思うのです。それを通り超えたところには、新しい社会の枠組みがあり、新しい生活スタイルがあるように思います。

その自己を超えるところに生じる枠組みが、地域の自然と生活の出来事を提供する工房「カフェ&プレス」という概念です。

「カフェ&プレス」の基本コンセプトは、個人と個人をつないでいくためのフレームとユニットの構成です。このフレームとユニットの生成を試みるのです。フレームは枠組み、ユニットは構成単位です。

これからの社会において必要なフレームというのは、これまでのようなフレームではないと思います。
スケールメリットや利益を追求するようなフレームではなく、個人または複数の個人が組み合わされるユニットがネットワークしながら、生きることの活動が展開されていくものと想定しています。

そのフレームの基本形は、相手が見える関係を中心とするものです。

相手が見える関係のなかで、生産されたものが流通し消費される。
生産されたものは、いまある貨幣を無効にしていくものとして、新たな交換のシステムが機能しなければならないでしょう。そのようなフレームを基本形として、生成させていく試みとしての工房が、「カフェ&プレス」の場所・空間です。
 
☆むくむく通信社の創業と運営  

綜合文化研究の枠を策定しながら、そのプロセスを情報として発信し、情報をストックしていく機能として、「むくむく通信社」を創業します。
むくむく通信社は、ホームページを開設します。このホームページ上に、様々な機能をつけていきたいと考えています。
むくむく通信社は、通信回線で結ぶネットワークの情報発信とストックです。
  ☆むくむく通信社のホームページ 2004年4月28日開設

WEB上のフリーペーパーとして「季刊むくむく通信」を季刊で発行していきます。
季刊むくむく通信 は、1年を四期に分け、その間に起こる関連情報を逐一掲載していく生成形の情報サイトとしていきます。
その他には、むくむく通信社ホームページに、「むくむくギャラリー」を開設します。「むくむく情報の発行とストック」、「あい実践各学校の各案内サイト」を配置していきます。
むくむく通信社では、各種の情報発信を毎日行っていきます。情報発信の方式は、新聞機能と放送機能です。
むくむく新聞は、関連ブログ&ホームページを紙面に見立てた目次形式のページです。
  
2004.3.6  nakagawa shigeo 2004.6.20、2005.4.22追記












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