総合文化研究所
最新更新日 2018.12.21
生産・流通・消費のシステムとサイクルについて

生産、流通、消費の流れについては、現状ではアグリ資本による世界マーケットの独占が強まり、分業体制が徹底されすぎています。経済活動としては効率よく見えますが本当にそうでしょうか。また、その生産に携わる個人が目に見えない大きなシステムに巻き込まれてしまっているので、より多くのものを所有することや、ものに取り巻かれて生活することで自らの位置を安定させようとしているのではないかと思います。
大規模生産ラインによる規格品や大規模処理ができる農産物の大量流通があふれている現状があります。
現在、それらは世界規模での流通となっていますが、むしろ地域内(ローカルネットワーク)での配分を主体に考えることが必要です。
このような生活の様式をどのように創っていくのかを考え提案することが求められていることであり、このことを実現する場所を運営していくことがいま求められているのだと思います。
このことの実現のためのプロセスとして、生産、流通、消費についてのサイクル(コミュニティカフェ)と情報流通のサイクル(プレスオフィス)の融合があげられると思います。

地域経済(ローカルネットワーク)の活性化

現在、地域経済が停滞している主な原因は、地域内ピラミッド型の生産構造が解体しつつあるということと認識します。つまり地場産業が解体したということです。
衣食住の生産財が地域外ネットワークで廉価で供給される結果、地域経済が崩壊してきたといえると思います。
そこで地域内の活性化計画ともいえる次のようなことを考えたいと思います。

1、メディアの創出と運営について
2、生産と流通と消費サイクルについて
3、情報の収集と発信のサイクルについて
4、知的生産実践のための学校&講座について
5、身体と心の健康を創るための講座について


1、メディアの創出と運営について

メディアの種類として、紙媒体を使う出版物情報発信、電波を使う放送や電話回線を使うwebネットワークでの情報発信があるのですが、ここではふたつの発信方法を相互に組み合わせながら有効な方法を創っていきたいと思います。
具体的には、mukumuku通信社の設立を考えています。
mukumuku通信社はローカルニュースをローカルに発信していきます。
別に新しいコミュニティユニット(共同体)の創生を目論見ますが、その生成を実現していくための手段としてもとらえたいと考えています。

2、生産と流通と消費のサイクルについて

コミュニティカフェ(※設立趣旨(5)参照)の創出により活動をおこなう基本は、個人またはユニットによりローカル地域内に生産される特定の品種を交換のために取り扱うことです。
生産と消費をつなぐ役割を担います。
ここでは貨幣経済システムに拘束されない方法を考えていきます。
貨幣経済システムを横断する交換証(P)を概念的に使用しようと考えています。
そのためにはコミュニティの規模を顔の見える範囲程度にしていく必要があるかも知れません。
地域内自給自足ができる程度の規模を想定します。
食品や生活道具を生産者から消費者への仲介をおこないます。
食品としては自然農産物を、生活道具としては自然の材料を使った生活財産を想定しています。

3、情報の収集と発信のサイクルについて

コミュニティカフェと共有する場に通信社を置きます。
通信社はローカル地域内の情報をローカル地域内に還元する役割を担います。
ローカル地域内とは、地理的な場所だけでなく通信ネットワークを共有する仮想場所をも含めます。
通信社は生産と流通と消費のサイクルについての情報を収集し発信します。
工房により生み出された品物は交換されますが、その交換記録を管理します。

4、知的生産実践のための学校&講座について

これから具体的な場所の確保を求めていきますが、当面はwebネットワーク環境を利用していきます。
新しい世界観の枠組みとしての思想が求められ、創造されていく時代にあって、そのことを実現させていくと想定できるカリキュラムをもった学校や実践講座を開設します。
テーマは、自然と共に生きること、新しい生活スタイルを創りだすことです。
このふたつのテーマを実践していくために必要な「知識の創造」と「技術の修得」のための講座を、既存の枠組みのなかからつくっていきます。

5、身体と心の健康を創るための講座について

根底の基本体である身体と心の健康を創るための実践講座を開催したいと考えます。
健康とはどういう状態をいうのか、という定義を共有しながら、その状態を創りだすための講座です。


この項のまとめ

個々人の生活における充実感とは、それぞれの人が生活の充実感という気分を得ることを目的として、自分の興味のある分野とか食品とかを絞り込んで、そのものに執着して生産から消費までをサイクル化していくことで成立するものだと考えています。
大きな意味においては、社会の構造変革と同時に感性の分野での自己解放の気分を得るための手段として考えられると思います。健康な生命体を維持していくための手法の開発と伝達ということが、当面の目的として掲げていきます。共感しあう人と人とが共同して創り上げていくことがなによりも大切なことです。
人間の関係についての共同認識が必要です。

   2004.3.1 nakagawa shigeo







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