写真雑学講座(1)-4-

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   表 題: 


京都写真学校 テキストカリキュラム

最新更新日 2018.10.27



 区分:カリキュラム技術編 科目:


レッスン番号 036
  
i-photo school
--京都写真学校カリキュラム--

       <写真雑学講座> 

                            中川繁夫 2008.5〜2013.11

     
           京都写真学校第九期 2013.4.7

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<アナログとデジタル>1

京都で写真学校を運営しています。
今年で8年目、2005年4月開校しました。
そのころにはすでにデジタル化が進んでいました。
フィルムを使っていた時代からデジタルを使う時代へ。
その過渡期が、その前後から本格化してきていました。

プロの仕事現場では、ほとんどデジタル化されていました。
アマチュアというか、趣味でというか、このレベル。
ここでは、まだまだフィルムが強かった時期です。
それからまだ正味7年が過ぎた現在2012年です。
カメラはほぼデジタルカメラに移行しています。

おおきな時代変革、情報処理のデジタル化。
その末端、アマチュアのカメラマンもデジタル化。
いつの時代にも、末端の人の意識は、変化が遅れます。
カメラにおいてもフィルムからデジタルへ、が遅れます。
でも、いまや、もう、フィルムの人、悩んでいますね。

カメラっていうか、写真を作る機材についてです。
機材はいつも時代の最先端の技術を使ってきました。
その機材が普及して、それが時代の主流となります。
今更ながら、写真制作の現場は、デジタルカメラです。
といいながら一方で、手作り写真が、見直されています。


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<アナログとデジタル>2

最近、キャノンのデジタルカメラ、G1Xを買いました。
フィルムカメラでは、ニコンF2を使っていました。
これは単焦点レンズでフィルム一本で36枚撮れました。
デジタルカメラになって5台目、いつも最新を使う。
どんどんバージョンアップしているんですね。

私の場合、デジカメではフィルムにして25本分ほど。
約1時間分ほどの動画が撮れる。
動画のクオリティーはハイビジョンだとか。
小さなデジカメ一台で、けっこうなことができる。
フィルム時代には想像すら出来なかったようなことが。

時代って言い方をするなら、時代に即したカメラがある。
大型から小型へ、ライカからニコンへ、フィルムからデジタルへ。
カメラってその時代の最前線技術を搭載してきました。
デジタルカメラで、静止画と動画が撮れて、後処理が簡単。
かって大きなカバンを肩にかけていたのが、いまやポケットに。

これからもまだまだ発展していくデジタルカメラ性能。
それらカメラ性能に見合った表現の方法が編み出される。
決して古い昔を捨てるのではないけれど、昔は昔として。
手作り写真ってゆうアナログな手法がクローズアップです。
写真術発明1839年以来170年余りの写真の歴史です。
いま、デジタルカメラは、大きな屈折点だと認識します。


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<デジタルカメラとインターネット>1

写真を撮る、静止画を作る、デジタルカメラを使う。
デジタルカメラはかってのフィルムをデジタルに置き換えたもの。
制作のプロセスはフィルムからデジタルに変わりました。
でも、写真のなかみについては、変わっていません。
目に見える静止したイメージ(像)を平面に定着させる。
印画紙という紙であれ液晶とかのモニターであれ、平面の静止画。

ところが、撮られて処理されたあとの画像の見せ方について。
写真として世に現れるのが19世紀中ごろ1839年のことです。
それから足かけ170年あまり、科学技術は変化してきました。
写真をつくるカメラは、科学の先端技術を詰め込まれた製品です。
カメラ、フィルム、露出計、自動露出、オート巻き上げ、等々。
それに現像処理する現像薬品とか、引き伸ばし機とか。

それがいまやデジタル処理、デジタルカメラを使います。
製造される立場では、これは工学製品であり電気製品でしょう。
世の中、通信手段はスマートフォンの時代、カメラはその端末です。
デジタルカメラに撮られた画像を処理するのにパソコンを使う。
もちろん画像処理するソフトウエアがあるわけです。
フィルムを現像処理するプロセスのように、デジタル処理です。

こうして生成された画像を他者に見せるために、ネットを使う。
ネットを使うことは、インターネットを介して、ソフトを使って。
いま、この文章は、パソコンのワープロ機能をつかっています。
インターネットにつなぐためにぼくはNTT西日本の光回線です。
プロバイザーはNEC系のビッグローブ、この回路を使って。
ブログ、これは269gという無料ブログの一角です。

この文章と静止画をのせて、不特定多数のなかに投稿します。
そのあとの出来事は、ぼくには詳しくはわかりません。
ソーシャルメディアといわれるツイッターにフェースブックに。
リンクしてこの記事の投稿を知らせます。
メディアの現状は、ネット社会になっていて、そこが発表場所。
かってなら、ギャラリーとかの壁面だったのが、いまやネットです。

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<デジタルカメラとインターネット>2

デジタルカメラで撮った静止画を、そのままインターネットにのせる。
スマホのカメラ、携帯のカメラ、デジタルのカメラ、進化しています。
パソコンがなくて、スマートフォンがひところのパソコンの代わり。
写真というより静止画の、ネットへの展開です。
何を撮ってアップするのかは、さておいて、すごい環境です。
だれもがカメラ機能をつかって、コミュニケーションする。

今代表的なSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)はfacebook。
その機能たるや、言葉では言い切れないほどの、使い方があるようです。
ぼくはもっぱら、パソコンで、ブログに記事を書いて、転送します。
転送というより提携していて、記事を書けば自動的にリンクします。
この文章は、269gというブログを使って、記事を書いています。
読んでくださってる方は、パソコンかスマホにつながっている人。

ネットにつながっている人には、論より証拠、言うまでもないこと。
ところが、ぼくの世代は団塊の世代といって、いま60才半ばです。
どれくらいの率で、ネット環境を享受されているのだろうか。
新しいメディアといっているネット世界が、もう当たり前の世の中。
写真を扱う論においても、出発は現在のメディアが基盤になります。
写真学校を運営していますが、このことを肝に銘じておかなければ。

いつの時代も、新しいことと古いこととが共存しています。
こうした論を立てるためには、どこに軸足を置くのか。
この置き方によって、論の方向が変わってくると思うんです。
見る前に跳べ、なんて名言があるんですけど、前向きでありたい。
今という最前線の環境に依拠した論を立てなければいけない。
なんか、この項は、心構えみたいな論になりました、はい。