<写真基礎講座>
標準フィルム現像法
写真ワークショップ京都 里博文 2006.7.4
HB-N2によるフィルム現像実習風景 於*ギャラリー・DOT 2006.7.4
2006年7月4日、写真ワークショップ京都のテクニカルレクチャーにおいて、里博文氏考案のフィルム現像薬品を使った実習を行った。ここに、フィルム現像液に使用の薬品、及び処方を記載しておきます。
●現像液をつくる・薬品
・水 750ml
・無水亜硫酸ナトリウム 4g
・エリソルビン酸ナトリウム 2g
・フェニドン 1g
現像液総量は、1000mlです。
PH8.40 濃度です。
(参考)
上記の薬品の計り方の一番簡単な方法は、2.5CCの計量スプーンを使うことです。
2.5CCの計量スプーンすり切り一杯が、それぞれの薬品の重さです。
つまり、一杯ずつの重さが、大体4g、2g、1gになるのです。
●現像時間
ISO100、ISO400のフィルムで共に
N(適正露光) 20℃14分(極普通)
N+1(1絞り露光オーバー) 20℃12分(軟調)標準露光として、お勧めです。
N+2(2絞り露光オーバー) 20℃10分(晴天の場合)調子がとても良いです。
(参考)
たとえば、ISO100のフィルムをISO50としてセッティングして撮影すると、
1絞り露光オーバーの写真が撮れることになります。
2絞り露光オーバーの写真は、ISO100のフィルムをISO25として撮影します。
(注)
無水亜硫酸ナトリウムとフェニドンはカメラ材料店などでも売っています。
エルソルビン酸ナトリウムは、食品添加物の酸化防止剤として販売されています。
ただし10kgなどの1箱単位で購入しなければなりません。
HB-N2によるフィルム現像実習風景 於*ギャラリー・DOT 2006.7.4