レンズの特長を生かす


京都写真学校 テキストカリキュラム

最新更新日 2018.10.27

  学習のポイント:
   &アドバイス:




HOME

ここはテキストカリキュラムです










   表 題: 



 区分:カリキュラム技術編 科目:カメラワーク


レッスン番号 025

i-photo school
--京都写真学校カリキュラム--

               ☆☆写真技術講義☆☆

                                  nakagawa shigeo 2004.6.21

     
       2014.5.25

レンズの特長を生かす

広角と望遠-1-

デジタルカメラの技術講義です。
ここでは、広角レンズ、望遠レンズの画角の実例です。

みなさんがお使いのデジタルカメラ、もちろフィルムカメラでもいいんですが、
カメラにはレンズがついています。
ぼくが使ってるのはキャノンのパワーショットS50という機種です。
このカメラには、広角7.1mm、望遠21.3mmとの表示があります。
35mmフィルム換算、35mmから105mmとの表示もあります。

そこで画角(写る範囲)の違いを調べてみましょう。

      txt3000412120005
      作例:1

      txt3000412120006
      作例:2

作例:1は、7.1mm(35mm)で街角を撮った画像です。
作例:2は、21.3mm(105mm)で作例:1の中心部分を撮った画像です。
このデジタルカメラに装備されているレンズの広角と望遠で撮った画像です。

作例:1の画角に対して、×3倍の望遠です。
7.1mmに対して21.3mmは、縦横1/3の部分を全画面となります。
つまり全画面の9分の1です。
ちょっと計算したらわかることですが、重要なのは、実際の画面を確認することです。

作例:1&2は、実際の画面、画角の違いを参考例としたものです。
ヒトの目がこの現場を見たら、広角でもなく望遠でもなく、その真ん中あたりです。
ということは自然にみた感じの画角というのは、広角でも望遠でもないですね。

ズームレンズですから、この範囲で自由に設定できます。
ここでは単に画像の画面の違いをみました。
この違いを知っておくのが、表現する際の第一歩です。

広角と望遠-2-

カメラのレンズに広角系と望遠系があります。

デジタルカメラのレンズでは、焦点距離7.1mm〜21.3mm
フィルムカメラのレンズ換算で、35mm〜105mm

この作例:3&4は、
中心に撮られる被写体を置いて、画面上の大きさを同じにしたとき、
バックの写りかたがどのようになるかという見本です。

     txt3000412120007
          作例:3

     txt3000412120008
          作例:4

作例:3は、広角で撮った画像です。
作例:4は、望遠で撮った画像です。
樹木の背景にある街角を見てください。

作例:3では背景が遠くに、作例:4では近くになっているでしょう。
広角系では、遠くのものがより遠くにあるように写ります。
望遠系では、遠くのものがより近くにあるように写ります。

写真画像を作るというのは、このような効果を自分のイメージとして使います。

作例の使用カメラは、キャノン/パワーショットS50、です。

nakagawa shigeo 2004.12.14