☆☆写真技術講義☆☆
nakagawa shigeo 2004.6.21〜2012.4.8
2014.5.25
(024)絞り、シャッタースピード、フィルム&デジタルの関係
※ここではフィルムと書いていますが、デジタルカメラの場合はフィルムを使いませんね。
※フィルムの代わりにデジタル信号を使いまから、デジタル信号と読み替えてください。
●絞りとシャッタースピードについて
(1)絞りとシャッタースピードの組み合わせ
一眼レフカメラの場合、レンズの中に絞りの羽が組み込まれていますが、
その羽は光の遮断をしてレンズを通して入ってくる光の量を調節します。
(レンズの入り口にある光量の全てが、フィルムに届くときを1としていま
す)
4とか5.6とか8とかありますね。
4から5.6が一段、5.6から8が一段、そうすると4から8は2段となります(算数)
シャッタースピードはシャッターが開いている時間です。
つまり、フィルムに光が当たっている時間です。
1/125から1/250が一段、1/250から1/500が一段、1/125から1/500は2段
これの組み合わせでフィルムに到達する光の量を調節します。
図式すれば次のような組み合わせになります。
☆1、ISO400フィルムで昼間の曇り空だったらこんな値くらいですかね。
2.8 4 5.6
8 11 16
22 32 64 ・
・ 1/2000 1/1000 1/500 1/250 1/125 1/60 1/30 1/15 1/8 1/4
1/2
フィルムからすれば、絞り8と1/500、16と1/125はおなじ光の量ですね。
☆2、同様の青空天気だったらどうなりますかね。
全体の光の量が多くなるから、カメラとしては量を少なくする。
フィルムに届ける光の量はいつも同じ量です!
5.6 8 11
16 22 32 64
・
1/2000 1/1000 1/500 1/250 1/125 1/60 1/30 1/15 1/8 1/4 1/2
こんなもんですかね。絞り16と1/500、32と1/125は同じですね。
☆1と☆2の(仮)条件でいうと
青空天気では曇り空より2段絞る。または2段シャッタースピードを上げる。
こういう操作で、フィルムに届く光量は曇りも晴天も同一光量にします。
(しつこいですね^o^でも、わかった?)
このことを踏まえておくと応用で、
増感(ぞうかん)、減感(げんかん)の意味が即決わかる!!
(2)フィルム感度との関係
市販のフィルムの感度はISOで50、100、200、400くらいですかね。
(ISO64とかISO32というのもあります)
フィルムも50から100が一段、100から200が一段というふうに・・・
だったら100から400は!(注意)2段です。
ちなみに400の一段上は800、800の一段上は1600、です・・・
※この一段が(1)の絞りとシャッターの関係1段と対応します。
フィルムの設計原理(化学的根拠)は入りませんね、ぼくも判らないです。
(3)適正露出の考え方(再録です)
こうして3つの条件(絞り、シャッタースピード、フィルム感度)を
組み合わせてみて、わかってきたことは何?
☆3、常にフィルムに届く光の量は同じになる。同じ量ということですね。
変化する外の光量に対してフィルム感度適正値の光量を取り入れてあげる。
これが基準(ノーマル)の状態です。原則なんです。