関西の写真史
中川繁夫:著


タイトル
フォトシンポジウム京都1981


東松照明の世界展大阪の実行委員会が開催されたのが、1981年9月の終わりごろでしたが、その場所で、畑祥雄さんから、京都で写真のシンポジュームが開催できないかとの発案がありました。この時、畑さんに紹介されたギャラリー・DOTを主宰されている岡田悦子さん。この日三人が交じって、京都でシンポジューム開催を模索することになりました。それからおよそ二か月後、「フォトシンポジウムin京都1981」を開催する運びとなりました。

1981年年11月7日土曜日、会場は京都の河原町今出川西にある<ほんやら洞>、午後3時から午後8時まで。呼びかけ人は、岡田悦子(ギャラリー・DOT)、甲斐扶佐義(写真家)、新司健(写真家)、中川繁夫(映像情報)、畑祥雄(写真家)です。参加者は呼びかけ人の他27名、議題は第一部、シリアスフォトをめぐって、第二部は写真流通機構の問題点、です。

1982年2月に発行の映像情報第8号に参加者名と第一部の討議録を掲載しているので参考にしていきます。参加者ですが、あとに列記しておきます。さて、その内容で、シリアスフォトの討議、発議者は畑祥雄さん、司会は中川繁夫で、進められていきました。

オリジナルプリントが話題になってきたころで、京都ではギャラリー・DOTが、オリジナルプリントギャラリーとして、1980年にオープンしており、世界的な潮流として、このオリジナルプリントを、どうとらえるか。シリアスフォトとはなにか、という議論です。第二部の写真流通機構の問題点は、なぜ東京が中心なのか、そのメディアの在り方をどうとらえていくか。おおむねこのような内容だったと思えます。

この日の討議を受けて、後日、図書館に写真集を!のムーブメントがたちあがっていくことになります。
翌年1982年12月には、第二回京都写真シンポジウムが開催されます。

参加者名簿(順不同)
辻村耕司、佐藤繁範、堀内義晃、中井克実、松谷泰生、山本徹、山下順、武田博、山田哲也、岡本雅彦、泉谷和茂、坂本尚文、井上青龍、井上隆雄、吉田佐恵子、堀井耕一、三谷俊之、梁正明、園田恵子、宮林京子、中村一夫、北川幸三、田中嗣治、野沢琴美、安岡さなお、申正男、石原輝雄、呼びかけ人5名。

    















































































































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最新更新日 2018.11.23


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